【開催報告】イクボスで行こう!~ダイバーシティ推進時代の経営者とは~

 

なぜ今、「女性活躍・イクメン」なのか?

迎える超少子高齢化社会、深刻な労働力不足・・私たちがこれから迎える日本の人口構造は「世界中が経験したことが無いほどのもの」と言われています。

さらに、出生率の減少に歯止めがかからない現状のままでは、近い将来、日本の経済界に大打撃を与えることは間違いありません。

実際に、「人材不足による新規プロジェクトの受注中止・店員確保ならず営業中止」などといった事例も身近にあるのではないでしょうか?

超少子高齢化による致命的な危機が日本に訪れる前(既に訪れはじめていますが・・・・)に、子育て期に離職しがちな女性の就業率を高めて労働力を確保し、共働き世帯の増加による男性意識の変化にダイレクトに応え、誰もが経験しうる介護と仕事の両立を応援し、日本の経済力の立て直しをしていく力が、中小企業の経営者の皆さまにこそあるのです。

共働き世帯の増加、そして母親による「孤」育て

内閣府「H24年版男女共同白書」によると、共働き世帯が全体の過半数を超え、現代においては共働きがスタンダードと言っても過言ではなくなってきています。その一方、男性の育児休業取得率は未だ5%に留まり、男性の家事育児関連時間は諸外国に比べ半分にも満たない状況です。

また、共働き世帯が増加したとはいえ、片働き世帯(専業主婦と大黒柱の夫)においては、大黒柱にかかる精神的・時間的負荷が大きくなると同時に、専業主婦の子育てにおける負担感が増幅していることを示すデータが(財)こども未来財団より発表されています。

いずれにしても、子育てにおける多くの負担が母親にかかってきているようです。

マネジメントの対象は、さまざまな人が働く組織

労働力人口が確実に減少している中では、組織として必然的に、ビジネス界で未だマイノリティと言われている女性に活躍してもらう必要があります。そして、経営者や管理職の方においても、いつ介護が訪れるか分からない、そんな時代では全ての人が時間的制約を持つ可能性があるのです。

残業ありきの考え方では、到底モチベーションアップにつながるマネジメントはできません。生産性が高い仕事を評価をし、かつ、多様な人材が抱える背景をも考慮したマネジメントが必要不可欠です。

組織にダイバーシティが浸透することで、多くの要素が影響し合い、成熟社会のビジネスに必要不可欠なイノベーションが生まれ、組織にとっての付加価値となってくることが、多くのデータからも断言できます。

男性の育児休業は、職場に良い影響を与える側面アリ!

ところで、働く男性のうちどの程度の方が「育児休業を取得したい」と考えているでしょうか?(答えは、以下のグラフ)

一方で、日本の男性育児休業の取得率はH29年度において未だ5.14%です(出典:厚生労働省「雇用均等基本調査」)。

「育児休業?奥さんが取得すればいいんじゃないの?」

そう思われた方は、ぜひもう一度、冒頭から読み直してみてくださいm(__)m日本の危機的な人口構造を鑑みて・・・いかがでしょうか?

「そんなに休まれたら、業務に支障が出かねないよ」

ご安心ください(^^) ‘各人が仕事に効率的に取り組むようになった‘、‘仕事の進め方について職場の中で見直すきっかけになった‘、といった調査結果が出ております。

成長するということは、生産性が上がるということ

時間的に無制限に働ける従業員に効率よく働いてもらう方法を考える必要があります。

確かに、長時間働いてくれる従業員はありがたい存在かもしれません。

しかし同時に、⓵過重労働(残業80時間以上は、本人の健康にとっても、会社のリスクコントロールの面でも爆弾を抱えていると考えてください)、②家族(万が一のことがあった時、家族は絶対にそれを良いとは言いません)ということを絶対に忘れないでいただきたいです。

さっそく、明日から生産性を上げていきましょう!では、具体的にどうする?!

会場の講義では、沢山のテクを伝授いただきましたが、ここでは2点ご紹介いたします♪

1.褒め方

部下が徹夜をして素晴らしい資料を作ってきたときに、どう褒めますか?

「素晴らしい資料だね、ありがとう」

ただ褒めるだけでは、また残業をするでしょう。
それを見ている周囲は、残業を肯定的にとらえるでしょう。

ぜひ、徹夜をしたという事実にも、何かしらのコメントをしてください。

そして、業務を指示するときには「質」と「量」についても伝え、必要以上の残業とならないようコントロールしてください。

2.叱り方

国語辞典によると、
【叱る】目下の者の考え・態度・行動について、よくないと言って強く注意する。
【注意】忠告
【忠告】相手のためになるように、意見を言うこと。

叱るということを意識すると、上述の「強く」が前面にでて感情になりがちです。あくまでも、忠告として「相手のためになるように」「改善点を指摘する」ということを心がけてください。

そして、比較の対象を他人としないように、自分自身の過去・現在・未来と見合わせてくださいね。

そして、心理的安全性を大切に

心理的安全がチームの生産性を高める、とはグーグルによる労働生産性の向上を目指す大規模な調査(2012-2016)結果です。

心理的安全性が高まれば、必然的に自己開示も進み、仕事を進める上でのお互いさまの意識が醸成され、制約のある働き方しかできない人も活躍できるようになりますね。

つまり、イクボスって?

単準に言ってしまえば、「憧れの上司」!

職場で一緒に働くスタッフのWLBを考え、その人のキャリアと人生そのものを応援しながら、組織としての結果も出しつつ、自分自身も仕事とライフを楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことです。

皆さん自身が、毎日を幸せに過ごすこと、これが大切ですね。

最後に、「ウィッシュリスト」をご紹介します。

やりたいこと、やってみたいことを制限時間3分で書き出してみてください。希望や夢を具体的に想像すると、幸せホルモン出て、前向きな気持ちになりませんか?

ちなみに・・今日会場にお集まりいただいた経営者の皆さまは、全員10個以上出てきました♪

 

 

 

 

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